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2023/04/04 15:20



▲左が一般的な枝豆。右が青森の毛豆(写真:株式会社コンシス「えだまめ日和」)


日本では、「大豆」は豆類に、成熟する前の状態「枝豆」は野菜類に分類されています。

<大豆の基本情報>


【ダイズ】大豆
学名:Glycine max (L.) Merrill
英名:soy beans
マメ科ダイズ属
原産国:東アジア
主な生産地:北海道、宮城県、秋田県、滋賀県、青森県、新潟県など(農林水産省2021年)

大豆は、大きくは3系統に分かれ、黄大豆、黒大豆、青大豆のほか、茶、白、青大豆の一部が黒い鞍掛豆(くらかけまめ)等があります。
国内の大豆の作付け面積60%を占めている品種は、ほぼ5種(フクユタカ、ユキホマレ、里のほほえみ、リュウホウ、エンレイ)です。

▼鞍掛豆

【枝豆について】

「枝豆」の英名は、そのまま「Edamame」や「Green soy beans」と呼ばれているようです。
大豆は昔、田んぼの畔に植えられていたことから「畦豆(アゼマメ)」と呼ばれていました。後に17世紀、江戸時代から未成熟豆が食べられるようになったとされ、枝付きのまま、路上での販売もされるようになり「枝豆」と言われるように。今でいうファストフード的なものだったようです。

▼歌川豊国画《絵本時世粧(えほんいまようすがた) 》より「枝豆売り」(1802年 メトロポリタン美術館蔵)

枝豆の主な栄養・フィトケミカル

良質なたんぱく質(大豆同様ですね)
ビタミンCやβカロテン(大豆にはあまり含まれていない)
ビタミンB1とB2、他のビタミン類や食物繊維、カルシウム、鉄、葉酸なども豊富。

特徴的な点は、アミノ酸の一種「メチオニン」が含まれます。ビタミンB1、ビタミンCと共にアルコールの分解を促し肝機能の働きを良くします。さらにはシジミで知られる「オルニチン」も豊富。他には大豆サポニン(抗酸化作用等)、大豆レシチン(コレステロール排出等)、オリゴ糖(整腸作用等)が含まれます。

各品種と青森の在来種

枝豆用の品種は400種以上あると言われています。自家消費、地域内消費のために農家同士で受け継がれてきた在来種が多く、近年ではそれらをブランド化する動きが多く見られます。400種は無理なので(笑)、その代表的な在来種を4種を挙げておきます。

だだちゃ豆(山形県鶴岡地区周辺)
黒埼茶豆(新潟市西区黒埼地区)
丹波篠山黒大豆(兵庫県丹波地方)
小糸在来®(千葉県君津市・小糸川流域)

▲だだちゃ豆

青森県の在来種としては「毛豆」があります。
茶褐色の毛に覆われており、粒が大きく、コクと甘味が強いと言われます。


▲左が一般的な枝豆。右が毛豆。畑デビューした2013年頃

<参考資料>
JAグループ「国消国産」ウェブサイト
大塚製薬 栄養ラボ
農林水産省「大豆のまめ知識」
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/daizu/d_tisiki/index.html
株式会社コンシス「えだまめ日和」

素朴な毛豆のおやつ・おつまみで健やかに


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